インターナショナルスクールのカリキュラム
イギリス系 その2

インターナショナルスクール進学を検討中の保護者のための、進学前に知っておきたいことをまとめてみました。この内容は、マレーシア国内で発行されている日本語情報誌Senyum(セニョーム)さんに寄稿させていただいているインターナショナルスクール特集の記事を再編集したものです。

クラン川に沿って発展したクアラルンプールととスランゴール州を併せた地域をクランバリー(Klang Valley)と呼びますが、この地域だけで100校近いインターナショナルスクール(以下、インター校)があることはご存知でしょうか。マレーシア国内にある全インター校の半数以上がこの地域に集まっていますが、お子さんをインター校へ進学させることを決めた場合には、その中からお子さんに合った進学先を選びたいものです。そこで今回からは、学校選びの重要なポイントとなる、各校が採用するカリキュラムの違いをご説明します

イギリス系カリキュラム

かつてはイギリスの植民地だったこともあるマレーシア。その影響からかこの国のインター校では最も一般的なカリキュラムがイギリス系カリキュラムです。

さて前回はIGCSEについてご説明しました。しかしこのIGCSEを取得しても、この時点では年齢に関係なく、大学入学資格はありません。大学入学資格取得には、さらに大学進学予備課程を終了する必要があります。イギリス系カリキュラムの大学進学予備課程は一般的にAレベル(Cambridge  International Advanced Levels、通称A Levels)と呼ばれています。

12年生と13年生の2年間かけて履修するAレベルは、13年生のの最終学期(履修科目によっては12年生の最終学期)に34科目のAレベルの統一試験を受験します。イギリス系カリキュラムでは、この試験の成績が大学進学の際の合否判断の基準となります。また、このAレベルの成績は日本も含めイギリス以外の国の大学入学資格にもなります。

なお、学校によってはIGCSEまでのカリキュラムしか開講していないインター校もあります。そういった学校でIGCSEを終了して卒業した後は、Aレベルを他のインター校やカレッジ(College)と呼ばれる教育機関で履修する必要があります。

またAレベル以外にも、例えばCIMP(カナダ系)、AUSMAT(オーストラリア系)など様々な大学進学資格取得課程(マトリキュレーション)のコースや、後述する国際バカロレアのディプロマプログラムを履修して、大学進学資格を取得することも可能です。

*大学進学予備課程とは

大学入学資格を取得するために履修する課程のことで、イギリス系カリキュラムではAレベルがこれに該当する。受講するには義務教育修了などの資格が必要で、統一試験が課されるものは、一定以上の成績を修めることで大学入学資格が取得できる。

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