何かを学ぶということは、宝探しの旅に出ること。

ACTは君の宝探しをお手伝いします。

Atlas(地図)のA

何かを学ぼうと思ったとき、まず最初に考えるべきことは自分の目的地、つまり宝物のありかを知ることです。例えばTOEFL受験の準備をしようと思い立った生徒であれば、自分が目標とするスコアを決める必要があります。帰国生徒が多く受験するICU高校の推薦入試条件aなら52点が目標になりますし、同校の推薦入試条件bなら79点が目標になります。また帰国生入試枠での大学受験であれば、同志社大学商学部なら70点、立命館大学なら85点(各セクション20点以上)などが公開されていますので、それが目標になるでしょう(あくまでも最低ラインではありますが)。

目的地が分かったら、次は自分の現在地を知らねばなりません。目的地まで道のりは遠いの、それとも近いのか。その途中には高い山や深い海といった障害物はないのか。それを知らないまま、がむしゃらに進めば、無駄に時間だけがかかったり行き止まりになったりと、「宝物」を得ることが難しくなります。TOEFLの目標点がわかっても、現在の自分の実力がわからなければ、ひたすら総合問題演習を行うことが目標到達にはむしろ遠回りになることもあれば、語彙を増やすことや文法を正確に理解することの方がより近道になる場合もあります。

宝物のありかと自分の現在地が描かれた地図を手に入れることが、宝探しの第一歩です。

Compas(方位磁石)のC

地図を手に入れたら、さあ出発!でも、第一歩はどちらへ進めば良いのだろう。北?南?西?東?目的地はわかっても、そこまで一直線に進めるわけではありません。目の前に大きな川や深い谷が出現すれば、橋を探して進路を変える必要がありますよね。それを渡れない川にが飛び込んで溺れたり、超えられない谷を飛び越えようとして谷底へ落ちてしまっては、宝物のありかには到底たどり着けません。そんな時に役立つのが方位磁石です。西に進めば渡し船があったり、北に進めば橋があったりするかも知れません。地図をもとに今、自分が進むべき方角を示してくれる方位磁石があれば、道に迷わずに済みます。

TOEFLの4つのセクションの中でも、特にリーディングが自分の目標とする25点に到達していない生徒がいるとしましょう。25点を目指して問題演習を繰り返しても、なかなかその壁を超えられない場合に、さらに問題演習を繰り返しても思うような効果は期待できません。それは溺れることがわかりながら川に飛び込んだり、落下することを知りながら谷を飛び越えているのと同じです。がむしゃらに問題を解くのではなく、リーディングセクションの出題パターンを分類して、自分が苦手とするパターンに絞った対策を立ててみることは、まさに「急がば回れ」です。

それぞれの状況で、自分が進むべき方向を示してくれる方位磁石があれば、宝物のありかに確実に到達できます。

Treasure(宝物)のT

地図方位磁石を使って無事に宝物のありかに到達したら、いよいよ宝物を手に入れます。しかし、そこの本来はあるはずの宝物が見つからないことがあるかも知れません。正確な地図も持っているし、方位磁石の使い方も間違えていないのに...。そんなときは焦らず、周りをよく見て下さい。あの木の後ろは?この石の下は?見落としている場所はありませんか。宝物はそれを得ようと努力する者だけが手にすることができます。

自分の目標点数達成に向けて、自分の苦手分野を克服したはずなのに、なかなか思った通りのスコアが取れない。そんなときは問題の解き方以外の部分を疑ってみましょう。問いを正確に理解しているでしょうか。TOEFLのライティングで言えば、「○○の利点と欠点を対比せよ」という問題で、利点を述べただけの解答ではそれがいくら論理的に書かれていても、問いに答えたことにはなりません。また制限時間いっぱいを書くことに使ってしまい、見直しの時間が取れなければ、ケアレスミスで減点されてしまっているかも知れません。

宝物のありかを見つけて安心してはいけません。宝探しの旅のゴールは、宝物を手にすることです。