インターナショナルスクール進学前に知っておきたいこと その2
入学試験や面接

インターナショナルスクール進学を検討中の保護者のための、進学前に知っておきたいことをまとめてみました。この内容は、マレーシア国内で発行されている日本語情報誌Senyum(セニョーム)さんに寄稿させていただいているインターナショナルスクール特集の記事を再編集したものです。

インターナショナルスクール入学時の試験や面接はどんなもの?

インターナショナルスクール(以下インター校)の入学試験では、どの学校を受験するか、あるいは入学時の学年が何年生かなどによりますが、一般的に英語と算数・数学の試験が課せられます。

英語の試験は、エッセイ(英語による作文)、文法、読解などを含む筆記試験のほかに面接があります。面接では受験生のリスニングとスピーキングの力が試されます。

算数・数学の試験は、各カリキュラムでの該当学年の内容に沿った問題が出題されます。各インター校は日本の学校とはカリキュラムが異なるため、小学高校学年でも代数、幾何の範囲を含む計算問題や文章問題が出題されることがあります。なお、算数・数学の試験では、日本人受験生の多くが該当学年相応の英語力が不十分なため、文章問題などではその内容が理解できずに問題が解けないということがあります。大半のインター校はそういった状況を理解していますので、算数・数学の試験の成績が悪くとも、それが理由で不合格となるというのは稀なケースといえるでしょう。

英語や算数・数学の試験のほか、理科の試験を課す学校、知能試験のような問題を出題する学校があるほか、小学校の低学年などでは、体験入学時の様子を見て入学の可否を判断する学校などもあります。

インター校の入学試験は、実際には習熟度を測る試験という性格が強いため、「何点を取れば合格」という基準があるわけではありません。試験の結果に加えて、受験時に入学先の学年の定員がどのくらい埋まっているか、あるいはESL(English as Second Language、英語を母国語としない生徒のための英語のサポートクラス。学校によりEAL、EFLなどとも呼ばれます。)の受講が必要な場合、そのクラスの定員がどのくらい埋まっているかなど、様々な要素が加味されて入学できるかどうかが決まります。このような要素は時期によって変わるため、同じような学力・英語力のお子さんが同じ学校を受験した場合でも、受験する時期によって一方は合格でももう一方は不合格ということも起こりえます。

入学・編入するのにどのくらいの英語力が必要か?

これは入学を希望する学校や学年により様々ですが、共通しているのは、学年が上がると学校が求める英語力も高くなることです。前述した統一試験のあるイギリス系、カナダ系、オーストラリア系、国際バカロレア系カリキュラムを採用する学校は、統一試験受験時までに十分な学力が備わるのに必要な英語力の有無、あるいはその可能性があるかどうかで判断するようです。例えばイギリス系では、11年生(15・16歳)で統一試験を受験しますので、その準備が始まる10年生(14・15歳)以降では、英語のサポートクラスであるESLを必要とするようなレベルの生徒は、受験機会すら与えてもらえない場合があります。

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