インターナショナルスクール進学前に知っておきたいこと その1
インターナショナルスクールと統一試験
インターナショナルスクール進学を検討中の保護者のための、進学前に知っておきたいことをまとめてみました。この内容は、マレーシア国内で発行されている日本語情報誌Senyum(セニョーム)さんに寄稿させていただいているインターナショナルスクール特集の記事を再編集したものです。
インターナショナルスクールとは?
そもそもインターナショナルスクール(以下インター校)とはどんな学校でしょうか。教育方針や特色は各校によって異なりますが、インター校と言った場合、大半の方は英語で授業を行う学校を想定していると思います。そういった学校をカリキュラム別に分類すると、修了要件(卒業要件)として統一試験を受験する必要があるイギリス系、カナダ系、オーストラリア系、国際バカロレア(IB)系インター校と、統一試験のないアメリカ系インター校とに分けることができます。
*統一試験とは
特定のカリキュラムを履修する生徒全員に課せられる試験のことで、この統一試験で一定以上の成績を収めた場合にのみ、義務教育修了資格や大学入学資格を得ることができます。
イギリス系では11年生時に受験する義務教育修了資格IGCSE取得のための試験があります。英語・数学を含む5科目以上でAからEまでの5段階評価でCを取るとIGCSEが取得できます。また大学入学資格を取得するために13年生時に3科目を受験するA Levelの試験もイギリス系カリキュラムの統一試験です。
また、州ごとに教育カリキュラムが異なるカナダ系では、オンタリオ州カリキュラムの10年生以降に受験し大学入学資格の取得要件の一つであるであるOSSLT(英語1科目)がこの統一試験にあたります。
オーストラリア系も州ごとにカリキュラムが異なり、ニューサウスウェールズ州カリキュラムで12年生時に受験するHSC(英語を含めた5科目以上)やビクトリア州カリキュラムで12年生時に受験するVCE(英語を含めた5科目以上)の試験が統一試験と考えることができます。
さらに、近年注目を浴びている国際バカロレア系カリキュラムででは、12年生時のIBDP(国際バカロレアディプロマプログラム、6科目)の試験などもこの統一試験です。
その一方で、アメリカ系カリキュラムには上記のような統一試験がないことから、英語力の試験で言えばTOEFL、大学入学資格に関して言えばSATが統一試験に準ずる試験と言えるでしょう。