マレーシア政府教育相が屋外での体育授業やクラブ活動解禁を発表

マレーシア政府教育省は、来週3月21日から学校敷地内での体育授業やクラブ活動が解禁となることを発表しています。

英字紙ニュースとレイトタイムズによると、教員、学生及びクラブ活動の指導者がワクチン接種済みであることを条件とするものの、ラジ・ジディン教育相は個人、集団いずれの活動も可能であるとも述べて、保健省と国家安全委員会が設けている標準作業手順SOPに従った上での解禁となるとしています。

また校内の教員や生徒を対象とした運動会のような行事は、学校の敷地内でのみ可能だとする一方で、学校対抗試合などの対外試合や複数の学校による合同行事など外部との交流は教育省の許可が必要で、この規定が守られていない行事などは教育相権限で中止を命じる場合もあるということです。

なお今回の発表はマレーシアの公立学校だけでなく、教育省に登録しているすべての学校が対象ということですので、インターナショナルスクールもその対象となりそうです。

教育省は、新型コロナ感染拡大防止のため、昨年6月10日より学校敷地内でのあらゆるスポーツ活動とクラブ活動を禁止していましたが、およそ9ヶ月ぶりに生徒たちが外で走り回れるようになりそうです。

連日、新型コロナの新規感染者が2万5000名前後で推移しているマレーシアですが、この記事の執筆時点で、既に成人(18歳以上)の98.7%がワクチン接種を2回済ませています。

マレーシアのイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)段階からエンデミック(一定の周期で繰り返される流行)段階への移行を今月3月上旬に宣言しており、2020年3月以来停止されていた外国人観光客の受け入れについても、4月1日からはワクチン接種を2回済ませていれば、入国後の隔離が不要となることが発表しています。

今回の体育授業やクラブ活動再開も、飲食店の営業時間制限や施設の収容人数上限撤廃など社会での規制緩和同様、教育環境での規制緩和の結果と言えそうです。

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